2016年8月27日土曜日

NSX for vSphere 6.2.4の登場とfor vShield Endpointエディションが無償で登場

NSX6.2.3がリリースされましたが、一部不具合があり、一度撤回されましたが、昨日ついに、NSX for vSphere(NSX-v) 6.2.4がリリースされました。
これは、NSX-v 6.2.3の改修版となり機能としては、6.2.4と変わりがありません。

しかし、6.2.3のリリースノートには、かなり大きな変更がたくさん加わっています。

その1つは、「VXLAN」の通信ポートです。
NSX-vは、VXLANのRFCに正式に認定される前に利用してた8472/UDPを利用していましたが、NSX-v 6.2.4から、4712/UDPに変更となります。
これは、大変大きな変更です。これには、Hardware VTEPが正式にサポートされることによる仕様に変更だと思われます。

さらに驚くべきことは、「vShield Endpoint」のサポート終了とNSX for vShield Endpointのリリースです。

vShield Endpointは、vCloud Network and Security(vCSN)の1機能として提供され、ESXi上にいる仮想マシンに対して、エージェントレスなウイルス対策機能を提供する製品でした。

vSphere5.1のリリースとともに、vShield Endpointに関しては、vSphereの1機能として提供されるようになり、vSphere Essentiauls Plus以上を保有していれば、無償で利用できるライセンスとなりました。

ここrで、vShield Endpointは、vCNSファミリーではなく、vSphereファミリーとなったのですが、vShield Endpointを利用するためには、vShield Managerが必要であることから、vShieldのファミリーであると認識をされていました。
ただ、vCNSが、2016年9月でサポートが終了されることから、vShield Endpointはどうなるのかという話が出ており、VMwareは、KB2128156で、
「VMware vShield Endpoint as part of vSphere 6.0 will follow its lifecycle with current end of general support occurring on March 12, 2020. For more information, see the VMware Lifecycle Product Matrix.」と記載しており、vShield Endpointは、vSphere6のサポート期限に紐づくものであると記載をしていました。(このKBはすでに削除されています)

当時のKB


(参考)VMware vCloud Networking and Security Manager support of vShield Endpoint (2128156)
http://web.archive.org/web/20150909045150/http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2128156 

しかし、最近出たKBを見ると状況が変わっており、vShield Endpointは、vShieldファミリーと同じく、2016年9月にサポートを終了すると発表がなされております。

(参考)Implementation of VMware vShield Endpoint beyond vCloud Networking and Security End of Availability (EOA) (2110078)
https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2110078

これにより、新しく登場したのが、「NSX for vShield Endpoint」になります。
vSphere Essentials Plus以上のライセンスを保有しているユーザーは、みなNSX Managerをダウンロードする権利を有し、「NSX-v for vShield Endpoint」ライセンスが自動的に付与されることとなります。

(参考)vSphere Essentiauls Plusライセンス保有ユーザーでもMyVMwareからNSX関連のバイナリがダウンロード可能


このNSX for vShield Endpoint ライセンスでは、カーネルモジュールで動作するVXLANや分散ファイアーウォール機能などは利用できず(モジュールインストールをしようとするおとライセンスが不足している旨のメッセージが表示される)、Guest Introspectionが展開できるだけという機能制限がかかっています。(もちろん、NSX for Standard以上のライセンスを適用すればそのロックは解除されます)

今まで、vShield Endpointを利用していたユーザーさんは、2016/9/19までに、NSX for vShield Endpointに乗り換える必要があります。

NSX Managerは、メモリーが16GB必要であることも注意点ですので、既存のvShield Endpointユーザーさんは、リソースの空き具合を含めて今一度確認をして以降に備えましょう。(といっても時間があまりありませんが)







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