2015年4月13日月曜日

vStorage APIの種類

VMwareのvSphere製品群とストレージの関係性は切っても切れない関係性が有り、「ストレージを有効活用する」という機能で「vStorage API」という名前がよく出てきます。

要は、今までHyperVisorが行っていた処理をストレージにオフロードすることで負荷の低減と速度向上のために生まれたAPIなのですが、記事によっては、VADPとかVAAIとか、これってみんなvStorageAPIなのでしょうか?と疑問になることがあります。

vStorageAPIは、機能の総称で有り、APIの利用(活用機能)によって、4つの種別に分かれます。

  1. vStorage APIs for Multi-Pathing (VAMP)
    vSphereのマルチパッシング機能(パスの管理)
    →帯域幅の拡張やネットワークの遅延軽減、マルチパスによる自動バランシング
    ※vSphere Enterprise以上のライセンスが必要
     
  2. vStorage APIs for Site Recovery Manager (VASRM)
    Site Recovery Managerのリモートレプリケーション機能への拡張
  3. vStorage APIs for Array Integration (VAAI)
    VMkernelから特定のタスクをストレージにオフローを実行
    →仮想マシン間のファイルコピーなどのストレージとVMkernelを
    跨いだストレージに対する処理をストレージが直接行うので処理が高速化
    ※VMware vSphere Enterprise以上のライセンスが必要
     
  4. vStorage APIs for Data Protection (VADP)
    サードパーティ製のバックアップソフト(データ保護アプリケーション)に対して拡張機能と柔軟性を提供
    →VMFSスナップショット機能と連携し、ダウンタイムなしにバックアップを実行。また、ストレージ経由での直接バックアップなど、VAAIのようにVMkernelの負荷を軽減する機能を搭載
 ということになります。一般的には、VAAIとVADPが目にする機会が多いのではないでしょうか?
VAAIは、ストレージ側にAPIサポート機能が入っているか、VADPは、バックアップソフトがAPIwpサポートしているかで、利用の可否が判断できます。

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