要は、今までHyperVisorが行っていた処理をストレージにオフロードすることで負荷の低減と速度向上のために生まれたAPIなのですが、記事によっては、VADPとかVAAIとか、これってみんなvStorageAPIなのでしょうか?と疑問になることがあります。
vStorageAPIは、機能の総称で有り、APIの利用(活用機能)によって、4つの種別に分かれます。
- vStorage APIs for Multi-Pathing (VAMP)
vSphereのマルチパッシング機能(パスの管理)
→帯域幅の拡張やネットワークの遅延軽減、マルチパスによる自動バランシング
※vSphere Enterprise以上のライセンスが必要
- vStorage APIs for Site Recovery Manager (VASRM)
Site Recovery Managerのリモートレプリケーション機能への拡張 - vStorage APIs for Array Integration (VAAI)
VMkernelから特定のタスクをストレージにオフローを実行
→仮想マシン間のファイルコピーなどのストレージとVMkernelを
跨いだストレージに対する処理をストレージが直接行うので処理が高速化
※VMware vSphere Enterprise以上のライセンスが必要
- vStorage APIs for Data Protection (VADP)
サードパーティ製のバックアップソフト(データ保護アプリケーション)に対して拡張機能と柔軟性を提供
→VMFSスナップショット機能と連携し、ダウンタイムなしにバックアップを実行。また、ストレージ経由での直接バックアップなど、VAAIのようにVMkernelの負荷を軽減する機能を搭載
VAAIは、ストレージ側にAPIサポート機能が入っているか、VADPは、バックアップソフトがAPIwpサポートしているかで、利用の可否が判断できます。
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