2015年8月8日土曜日

vRealize Operations Manager を見てみよう(5) vROpsは何が凄いのか(その3)

前回に引き続き、さらにvROpsの凄いところを見ていきましょう

[その5]
リソース不足の時、どれくらい増やせばいいかを教えてくれる!
過剰リソースをこれだけ押さえられますというのと同様に、リソース不足が生じている仮想マシンの場合は、これだけ増やすといいですよという情報も教えてくれます。
今までですと、経験豊富なSEさんのいわゆるKKD(勘と経験と度胸)により、割り当てられていたリソースも、経験不要で無駄なくリソースを割り当てることができます。
 
この場合ですと、vCPUが1コアで構成された仮想マシンに対して、CPUのリソース不足が生じており、3vCPUに割り当てを変更しましょうという推奨が出ています。

[その6]
これから追加するリソースをシミュレーションできる

これは、どういった意味かというと、現行のリソースに4vCPUでvRAM 24GBの仮想マシンを構築予定なんだけど、リソース足りるかな?大丈夫かな?といった場合、また既存の仮想マシンのスペック不足の際に、同じ仮想マシンをコピーしてESXiホストに配置した場合、ESXiホストのリソース不足にならないかなどをあらかじめ、シミュレーションが可能です。
こちらの例は、8/15に、仮想マシンを追加するシミュレーションを行った際に、ESXiホストのメモリーが不足することがわかる状態ですね。
追加対象は、クラスターでも可能です。
これらの、vROpsの機能を利用することで、リソースの現状を把握するだけではなく、適切なリソースの割り付けを行い、無駄を減らすことと、全体的にリソース不足の場合は、追加機器を購入する際の稟議決裁におけるエビデンスとして利用することも可能ですね。
これらは、従来の監視ツールではできないことです。
逆に言うと従来の監視ツールと同じことは、vROpsではできません。

2つの監視ツールと運用管理ツールであるvROpsをうまく組み合わせることで、無駄のないIT投資と、トラブルの減るデーターセンター運用が可能になると思います。


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