ラベル Hybrid Cloud Manager の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Hybrid Cloud Manager の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015年10月24日土曜日

Hybrid Cloud Managerで仮想マシンの移行がさらに便利に

Hybrid Cloud Managerでできることを前回おさらいしましたが、vCloud Connector時代からの優位性であった、オンプレvSphere上の仮想マシンを、vCloud Air上に簡単に持って行くことができるという、この便利な機能。

vCloud Connector自信は、仮想マシンを裏でOVF化し、vCloud DirectorにそのOVFを転送するという仕様でした。(ということは、仮想マシンの停止をしないと、vCloud Connector経由で仮想マシンを持って行けなかったという仕様になります)

この仕様は、Hybrid Cloud Managerの登場により大きく変わるようです。


Hybrid Cloud Managerの仮想マシンマイグレーションの画面を見ると、移行手法が
  • vMotion based migration
  • Replication based migration
とあります。

つまり、OVFでの転送ではなくなり、vMotionによる移行(こちらはかなり話題になりましたが、現行リリースのHybrid Cloud Managerでは利用できません)と転送効率のよい、 vSphere Replicationベースが選択可能です。このvSphere Replicationベースは、仮想マシンがパワーオン状態であってもレプリケートが可能ですし、最終的にvCloud Air上で仮想マシンを稼働する際に、仮想マシンの停止時間を最小限に抑えることができます。これは、他のクラウドサービスでは、実現できない手法です。(他社クラウドサービスはあくまでもオンプレの仮想マシンファイルを変換して、ファイルとして転送することしかできません)

さらに、仮想マシンの移行をスケジューリングする機能もあります。

開発用とでvCloud Air上で稼働していた仮想マシンを、本番環境で利用するため夜間に、vCloud AirからオンプレのvSphereに持ち帰るときも、タイマー設定が可能ですから、残業して夜間にオペレーションをすると行ったことは不要になります。

ただ、仮想マシンをマイグレーションすることは、何かしの方法で他のパブリッククラウドでも可能になってきておりますが、"効率よく"仮想マシンをパブリッククラウドに持って行ける(または、オンプレへの持ち帰り)のは、vCloud Airだけということは、押さえておきたいことですね。








Hybrid Cloud Managerでできることと何が必要か?

Hybrid Cloud Managerがリリースされてだいぶ日がたちましたが、vCloud Air側の環境がDedicatedでないと動作しないことや、Air側にもManager用の実装をお願いしたいと行けないなどの諸条件が有り、そう簡単に検証ができない事実がわかりました。

簡単に使えないのは残念ですが、まずは、Hybrid Cloud Managerで何ができるのかをしっかりと押さえておく必要があります。

  • オンプレ仮想マシンを仮想マシンのvCloud Airへの移動またその逆
  • ネットワークの延伸(L2延伸)
単純に言えば、できることはこれだけです。(将来、仮想マシンの管理もできるという話しですが、今のところその機能は実装されていないようです)

では、展開されるアプライアンスを把握したいと思います。


こちらを見るとわかりますが、
  • Hybrid Cloud Gateway
  • WAN Optimization Service
  • Network Extemsion Service
  • Cloud vMotion ( Comming soon)
とあります。まだ利用ができないCloud vMotionもメニューとしては存在しますが、ボタンが押せなくなっています。(これかひょっとすると隠しパラメーターがあったりすのかな?)

Hybrid Cloud Gatewayは、オンプレのvCenterとvCloud Airをつないで管理を行う仮想マシンのようです。(この役割は、Hybrid Cloud Managerアプライアンスではないようです)

WAN Optimization Serviceは、WAN最適化を行うアプライアンスとのことです。
Network Extemsion Service(アプライアンス名称はLayer 2 Concentrator)は、L2延伸を行うために必要です。

ネットワーク延伸やWAN最適化を行わない場合は、その2つのアプライアンスは不要ですが、Hybrid Cloud Gatewayは、Hybrid Cloud Managerを利用する上で必須のアプライアンスとなります。

それぞれのVA要件を見ておきましょう。

VMvCPUsRAMDescription
Hybrid Cloud Manager412GBWAN Optimizer (optional)
Hybrid Cloud Gateway22GBThe Hybrid Cloud Gateway (HCG) maintains a secure channel between a vCenter and a vCloud Air Dedicated Cloud. The channel secures access for vSphere protocols that are not tenant-aware, and provides intelligent routing capabilities to avoid networking "middle mile" problems.
Layer 2 Concentrator (optional)1512MBThe Network Extension Service extends a Layer 2 (L2) network extension from a vCenter with a vSphere Distributed Switch (vDS) to a Dedicated Cloud.
WAN Optimizer (optional)814GBThe WAN optimizer, if installed, communicates only with the Hybrid Cloud Gateway. It uses software-defined WAN optimization techniques such as data deduplication and line conditioning to improve the performance for any workload passing through the Hybrid Cloud Gateway.

見ていると、WAN最適化は、vCPU8コア、14GBメモリーが必要と言うことで、かなりのスペックを要します。またHybrid Cloud Manager自信も、12GBのメモリーが必要と言うことで、管理系の仮想マシンだけでかなりのリソースを必要とすることは、あらかじめ押さえておく必要があります。(リソースは、オンプレ側に必要になることを忘れないようにしておきましょう)


では、最後に通信アーキテクチャーも確認しておきましょう。

(参考)vCloud® Air Hybrid Cloud Manager™ Installation and Administration Guide
P5参照

この図を見る限り、オンプレに展開された、L2Extention Cloud(Layer 2 Concentrator VA)、WAN最適化VA(WAN Optimizer)、Hybrid Cloud Gatewayがそれぞれオンプレに展開されて、vCloud Airは、DRサービスのvSphere Replicationと同じように、あらかじめvCloud Air上に展開されていることが前提(自分で展開するのではなく、VMware社によって展開されるバックエンドのVA)でそのVA同士がIPSECトンネル上で通信をするようです。

こうなると、L2延伸はNSXで実装されている、SSL-VPNではなく、IPSEC上で行われることになりそうですね。

この理屈から行くと、Hybrid Cloud GatewayがIPSECトンネルをはり、WAN最適化は、Hybrid Cloud Gatewayと付随して稼働することようです。

詳しくは、Hybrid Cloud Magaerのマニュアルを参考にするとわかりやすく記載されています。

vCloud® Air Hybrid Cloud Manager™ Installation and Administration Guide