実はこの認定資格制度最近結構変わりましたので、改めておさらいをしておきたいと思います。
まず、VMwareの試験のカテゴリは以下の通りとなります。
ジャンル | データーセンター 仮想化 | エンドユーザー コンピューティング | ネットワーク仮想化 | クラウド&自動化 |
製品ターゲット | vSphere | Horizon | NSX | vCloud Suite/vCloud Air /vRealize |
通称 | DCV | DT | NV | CNA |
各製品ごとにカテゴリが分かれていることをまずは押さえておきましょう。
ちなみに、VMware FusionやWorkstation等は、認定資格制度はありません。
では次に難易度についてです。
ターゲット | 認定名称 | 通称 | データーセンター仮想化 | エンドユーザー コンピューティング | ネットワーク仮想化 | クラウド&自動化 |
ソリューションデザイン アーキテクト | VMware Certified Design Expert | VCDX | VCDX6-DCV | VCDX6-DTM | VCDX6-NV | VCDX6-CMA |
インプリメント | VMware Certified Implementation Expert | VCIX | VCIX6-DCV | VCIX6-DTM | VCIX6-NV | VCIX6-CMA |
システム管理者 | VMware Certified Professional | VCP | VCP6-DCV | VCP6-DTM | VCP6-NV | VCP6-CMA |
業務運用者 | VMware Certified Associate | VCA | VCA6-DCV | VCA6-DTM | VCA6-NV | VCA6-CMA VCA6-HC |
一番難易度が軽いのが、VCA、それから仮想化の登竜門ともいえる資格、VCP、VCPよりさらに難易度が高いVCAPがなくなり、今はVCIXとVCDXと続きます。
資格名称としては、「難易度」-「カテゴリ」という表現となります。
たとえば、データーセンター仮想化(vSphere)のVCPを保有している場合は、
「VCP-DCV」
という表現になります。最近では試験バージョンが複数あるため、vSphere5時代の試験であれば、「VCP5-DCV」といったように難易度の後ろにバージョン情報が来る表現を行うこともあります。
難易度とカテゴリを合わせた、資格通称が上記表のマトリックスとなります。
一般的にまずVMwareの資格持っているとなると、「VCP-DCV」のことを指すことが多いと思います。(VCPは、DCVが一番初めにできた資格なことと圧倒的なシェアを占めるvSphereのエンジニアが多いことがその理由だと思います)
さて、このVCPを取得するために方法ですが、VCP6になってからルールがかなり変わっております。
まずは、以前のルールと同じですが、VCPの認定資格を取得するのは、VMware認定のトレーニングを受講することが必須となります。これが「Install Config Manged」というコースで通常、「ICM」と言われるコースです。
このコースは1週間(5日間)で、受講したコースの製品の概念や導入方法と設定方法を学びます。
このコースの受講後に、VCPの試験を受ける"資格"が付与されます。
さてここからなのですが、今まではこの後すぐに、VCPの受験という形だったのですが、VCP6からは、まず「vSphere 6 Foundations 試験」をオンラインで受験する必要があります。
こちらはオンラインでの試験となりますが、当然ながら受験料も必要です。
このFoundation試験の合格後、任意ですが「VMware vSphere: Optimize and Scale」トレーニングを受けた後、VCPの受験となります。
ちなみに、 VMware vSphere: Optimize and Scale」のトレーニングは、5日間とこれも結構ハードな講習ではあります。先ほども書いた通りこのトレーニングが受験のために必須のものではありませんので、ICMだけ受講して、Foundation試験に合格すれば、そのままVCPの受験をすることも可能です。
尚、VCPの有効期限は、合格後2年間となっています。VCP有効期限内に更新する場合は、ICMの受講は必須ではなく、試験だけの受験かつ、自分がいま保有しているジャンルでないもの(たとえば、DCV保有者がNVを受験)といったようにでも構いません。合格でVCP有効期限は更新されます。なお、有効期限内に更新をした場合、更新日時で合格した日から2年間が有効期限となりますので、元の有効期限日から2年間伸びる形ではない点に注意しましょう。
尚、有効期限が切れてしまった場合新規取得と同じことになりますので、ICMの受講からとなってしまいます。
ちなみに、vCloud Airだけの認定資格というのが現在ないのですが、AirWatchと同等に2016年には登場するのではないかと想像できます。
VMwareの製品に興味がある方は、まずVCPを目指すことをお勧めしますが、トレーニング費用は個人で簡単に出せる金額ではないので、組織として戦略的に取り組んでいくのが良いと思います。
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