2015年11月3日火曜日

ESXi(vSphere Hyper Visor)のrootパスワードがわからなくなったら

まれに聞かれることが、ESXiのrootパスワードがわからなくなった(要するに忘れた)のですが、どうやったらリセットできるのでしょうか?という質問です。

たしかに、VMwareのKBを見てみると、ESXi6の手法が書かれていません。
ただ、ESXiの基本的な考え方は変わりませんので、ESXi5の方法と同じです。

(参考)ESX/ESXi ホストで root パスワードを忘れた場合の変更 (2078942)
http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2078942

↓ESXiパスワードを忘れるとシャットダウンすらできない
(ただ、vCenter Server経由で操作できればそちらで頑張る方法もあり)



では、具体的な方法ですが、もしvCenter Server経由等でパスワードをリセットしたいESXiホスト上に仮想マシンが稼働しているのであれば、vMotionもしくはシャットダウンするなどして、ESXiホスト上に仮想マシンが存在しない状態にすることがベストです。ただ、どうしようもない場合は、そのままESXiホストをシャットダウンします。

vSphere ESXi6のCDメディアを用意し、サーバーの電源を入れCDから起動し、ESXi6のインストール画面に進みます。

そうです、ハイパーバイザーの再インストールです。

え、でもハイパーバイザーをインストールしているディスクをVMFSデータストアーとしても使っているから、それがなくなると困るよ!という方も居るかもしれませんが、大丈夫です。

まずは、普通にEnterで進みます。

ライセンスも同意しましょう。(出ないと先に進みませんので)
次にESXiをインストールするディスクを選択します。今回は上書きでパスワードリセットが目的ですから、以前のESXiが入っていたディスクを選択します。
ここが最も重要です!
ここのでデフォルトは「Upgrade ESXi , preserve VMFS datastore」となっていますが、
「Install ESXi , preserve VMFS datastore」を選択し、Enterで次に進みます。

 一応解説です。
Upgrade ESXi , preserve VMFS datastore
こちらは、ESXiのアップグレードになります。同じバージョンのESXiのメディアであってもこのメニューは表示されます。こちらの場合、ESXiの設定と既存VMFSデーターストアのデータが保持されます。

Install ESXi , preserve VMFS datastore
こちらは、ESXiのみを新規でインストールし、既存VMFSデーターストアは、そのまま保持します。
つまりESXiのrootパスワードは、ESXiの設定に含まれますので、ESXiのみを再インストールし、DataStoreの情報を保持するため、こちらの選択となります。

Install ESXi , overwrite VMFS datastore
こちらは、まっさらにインストールするパターンです。ESXiの情報もDataStoreの情報も無くなりますので、基本的にこちらは、選択するケースは少ないと思います。(全部データーが消えますので注意しましょう!)

ここからは、新規インストールと同じです。キーボードタイプを選択します。

さあ、出てきました。ここで新たなrootのパスワードが付与できます。(今度は忘れないようにしましょう)

あとは、インストールして再起動するだけで完了です。

インストールを待って...

これで再起動で完了です。(ESXiのCDを忘れずに抜きましょう)


ということで、ESXiの設定自信は無くなってしまうものの仮想マシン等大事なデーターが入っているDataStoreには影響を及ぼすことなく、ESXiのパスワードをリセットできます。
パスワードは忘れないことが一番ですが、どうしても困ったらこの方法で切り抜けましょう!



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