2015年11月1日日曜日

vRealize Operations Managerで仮想マシンのIOPSやネットワークIOが表示されない

以前に、vRealize Operations(vROps)を利用すると仮想マシンごとのIOPSやネットワークトラフィックが見えるとご紹介をしました。
しかし、vROps6.1を利用した際に、IOPSが表示されないという現象に出会いまして、その謎の真相をお伝えします。

実は、vROps6.0.xと6.1.xではデフォルトの取得メトリックが変わっていたり仕様が異なっています。

vROpsにvCenter Serverを初めて登録する際に出てくる、取得メトリックに関する設定です。

vROps6.0.2

  vROps6.1.0

vROpsでは、CPUやメモリーのオーバーコミットについて細かく設定ができ、かつネットワークとディスクIOPSの取得が選択できるのですが、vROps6.1では、オーバーコミットは積極的か普通か、IOPSやネットワークトラフィックに関しては、取得オプションは表示されません。(デフォルトでは取得されません)

ということで、vROps6.1からは、ネットワークトラフィックやIOPSを取得するためには、デフォルトのポリシーをオーバーライドする設定が必要となります。

では、設定変更ですが、まずは、vROpsのダッシュボード画面を表示し、「管理」→「ポリシー」→「デフォルトポリシー」を選択し、編集ボタンを押下します。


vCenterの 仮想マシンでフィルターを入れます。

ここから、ワークロードのツリーを展開し、鍵マークを押下して、編集ロックを外します。
各種取得メトリックのオプションが表示されますので、ネットワークIOとディスクIO関連にチェックを入れます。

ワークロード以外にも、残りキャパシティやストレスも、対象から外れていますので、必要に応じてチェックを入れる必要があります。

最後に、vRealize Operations Manager 6.1 リリース ノートを見てみると

・プロジェクトとワークロード配置において、ディスク I/O とネットワーク I/O が確認されない

プロジェクトは、ディスク I/O およびネットワーク I/O メトリックには影響しません。 配置プランには、ディスク I/O ワークロードまたはネットワーク I/O ワークロードが高いホストやディスク I/O ワークロードが高いデータストアへの、仮想マシンの配置が含まれることがあります。
回避策: なし

というのがあります。これは、プロファイルのデフォルト値変更することで解決するのか、はたまた取得してもスコアに影響しないため、デフォルトではチェックが入っていないのかは謎です。

ちなみに、もう1つ
・自分-メトリック カウントがバージョン 6.0.2 で大きく変更された

バージョン 6.0.2 にアップグレードすると、vRealize Operations Manager で生成される自分-メトリック数の値がバージョン 6.0 より非常に低く表示されます。
回避策: なし。 バージョン 6.0.2 では、動的しきい値の計算が修正され、キャパシティによって生成されるメトリックが除外されるようになりました。 製品の動作は設計どおりです。
とあります。

結構、考慮点や変更点がありますので、注意が必要です。

(参考)vRealize Operations Manager 6.1 リリース ノート
http://pubs.vmware.com/Release_Notes/jp/vrops/61/vrops-61-release-notes.html






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