そのVXLANの通信を行うために必要なものが「VTEP」(VXLAN Tunnel End Point)です。
VTEPは、VXLAN通信のL2フレームをUDPパケットにカプセル化し、L3ネットワークに通信を流し、受取先で、UDPのカプセルを外し、元のL2フレームに戻す役割があります。
このVTEPは、通常NSX-vを利用する場合、NSXを有効化した各ESXiホストにvibモジュールとしてカーネルにインストールされ、ESXiホストでVTEPが動作します。
しかし、ネットワークアプライアンス機器など物理層のネットワークとの接続においては、NSXのVXLANと直接通信をする方法がなく、VXLAN - VLANブリッジを行う必要がありますが、この場合特定のESXiホストに通信が寄ってしまうという問題もあります。
そこで、登場するのがHW-VTEP(ハードウェアヴイテップ)というものがあります。
HW-VTEPとは、物理的な機器でVTEPが動作する機器のことになります。
現状、NSX for vSphereに対応しているHW-VTEPは、
- Arista Network 7050/7060/7150/7250/7280E
- HPE 5930 / 5940
- Brocade VDX6740 / VDX6940
- DELL S4048 / S6000
- Juniper QFX5100
になります。
これらの機器を使えば、VXLANを物理ネットワークとの接続に利用できるようになり、NSXにおけるネットワーク設計時にも、シンプルかつ融通のきく構成ができるようになるかと思います。
尚、NSX for vSphereで対応するHW-VTEPは、コンパチビリティリストから確認することができます。
VMware Compatibility Guide Hardware VXLAN Gateway
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