2017年1月14日土曜日

NSX for vSphereを利用する際に必要なリソース

NSX for vSphereを利用するには、NSX ManagerやNSX Controllerなどの様々なコンポーネントが必要となり、リソースもそれなりに必要になります。

導入をする際には、あらかじめサーバーリソースのサイジングが必要になります。

実際にNSX for vSphereで必要なリソースの一覧を紹介したいと思います。

■NSX Manager + NSX Controller (必須コンポーネント)
名称vCPURAMHDD備考
NSX Manager41660NSX適用サイズによっては、8vCPUを適用
NSX Controller 14420
1環境に最低3台必要
NSX Controller 24420
NSX Controller 34420


■NSX Edge (Edge Service Gateway)

名称vCPURAMHDD備考
NSX Edge Service Gateway 小10.50.5
HA構成にする場合は、2台分のリソースが必要
一般利用用途の場合は、サイズは大以上
NSX Edge Service Gateway 大211
NSX Edge Service Gateway 特大411
NSX Edge Service Gateway 超特大682.5

  • Edge Service Gatewayは必須コンポーネントではありませんが、VPN機能などを利用する場合に必要になります。
  •  HA構成を組む場合、VM-HAとは別にEdge Service Gateway独自の機能を利用しますので、VAが2台稼働することなります。そのため、HA構成の場合は、VAのリソースを×2で積算しておく必要があります。
  • Edge Service Gatewayは、1つの環境に複数立てることができます。その場合、その数量分のVAが稼働するため、Edge Service Gatwayのサイズに応じたリソースがVAの数分、必要となります。

■その他サービスVA

名称vCPURAMHDD備考
Guest Introspection20.54vShield Ednpoint及びアージェントレスアンチウイルス機能利用時に必要なVA。
ESXiホストの台数分だけ積算が必要
NSX Data Security10.56ESXiホストの台数分だけ積算が必要

  • Trend Micro Deep Securityなどを利用して、エージェントレスアンチウイルス機能を利用する場合、Guest Introspectionが必要となります。
  • 上記のVAは、有効にするクラスターのESXiホストの台数分だけVAが展開されます。
■vCenter Server 6.5
・PSC組み込みの場合・vCenter Server単独の場合

名称vCPURAMHDD備考
極 小
(ESXi10台 / VM100台)
210250
小規模
(ESXi100台 / VM1000台)
416290
中規模
(ESXi400台 / VM4000台)
824425
大規模
(ESXi1000台 / VM10000台)
1632640
超大規模
(ESXi2000台 / VM35000台)
2448980

・PSC

名称vCPURAMHDD備考
PSC2460

  • vCenter Serverは、PSCが必ず1つ必要です。複数のvCenter Serverを設置せず1台のvCenter Serverで運用を行う場合、PSC+vCenter Serverの構成で問題ありません。
  • vCenter Serverは、管理するESXiホストと仮想マシンの数によって利用するリソースが異なります。

■おまけ・TrendMicro Deep Security

名称vCPURAMHDD備考
Deep Security Manager48100SQL Serverの別途手配が必要です
Deep Security VA
(〜32VM)
4420
Guest Introspection VAと同じ台数分だけ展開が必要
Deep Security VA
(〜64VM)
4620
Deep Security VA
(65〜VM)
41020

  • Relayサーバーを別建てする場合は、Relayサーバーの リソースが別途必要となります。
  • DeepSecurity VAは、稼働するESXiホストで稼働する仮想マシンの台数によってリソースのサイズが異なります。
  • Deep Security VAは、機能を有効にするクラスターのESXiホスト分だけVAが展開されます。

※NSX for vSheildを利用する場合のリソースについて
NSX for vShieldについては、NSX ManagerとGuest Introspectionが利用するリソースになります。NSX ControllerやNSX Edgeは、利用しませんのでリソースに含む必要はありません。


サイジングをする際には、これを見てExcelに入れていただければ、あとからのリソース不足に陥ることはないと思います。

(参考)
NSX for vSphere のシステム要件
http://pubs.vmware.com/NSX-62/index.jsp#com.vmware.nsx.admin.doc/GUID-311BBB9F-32CC-4633-9F91-26A39296381A.html

vCenter Server Applianceのシステム要件
http://pubs.vmware.com/vsphere-65/index.jsp#com.vmware.vsphere.install.doc/GUID-88571D8A-46E1-464D-A349-4DC43DCAF320.html



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