vCloud Connector自信は、仮想マシンを裏でOVF化し、vCloud DirectorにそのOVFを転送するという仕様でした。(ということは、仮想マシンの停止をしないと、vCloud Connector経由で仮想マシンを持って行けなかったという仕様になります)
この仕様は、Hybrid Cloud Managerの登場により大きく変わるようです。
Hybrid Cloud Managerの仮想マシンマイグレーションの画面を見ると、移行手法が
- vMotion based migration
- Replication based migration
つまり、OVFでの転送ではなくなり、vMotionによる移行(こちらはかなり話題になりましたが、現行リリースのHybrid Cloud Managerでは利用できません)と転送効率のよい、 vSphere Replicationベースが選択可能です。このvSphere Replicationベースは、仮想マシンがパワーオン状態であってもレプリケートが可能ですし、最終的にvCloud Air上で仮想マシンを稼働する際に、仮想マシンの停止時間を最小限に抑えることができます。これは、他のクラウドサービスでは、実現できない手法です。(他社クラウドサービスはあくまでもオンプレの仮想マシンファイルを変換して、ファイルとして転送することしかできません)
さらに、仮想マシンの移行をスケジューリングする機能もあります。
開発用とでvCloud Air上で稼働していた仮想マシンを、本番環境で利用するため夜間に、vCloud AirからオンプレのvSphereに持ち帰るときも、タイマー設定が可能ですから、残業して夜間にオペレーションをすると行ったことは不要になります。
ただ、仮想マシンをマイグレーションすることは、何かしの方法で他のパブリッククラウドでも可能になってきておりますが、"効率よく"仮想マシンをパブリッククラウドに持って行ける(または、オンプレへの持ち帰り)のは、vCloud Airだけということは、押さえておきたいことですね。
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