vSphere Host Clientは、今までのC#クライアントとといわれるvSphere Clientの代わりとなるもので、これによりC#版といわれるいわゆるクラサバ版のvSphere Clientの終焉を意味するのだと思います。(もうだいぶ前から無くなると言われていましたからね)
さて、残るは、FlashベースのvSphere Web Clientの今後ですが、vSphere 5.5時代に比べて、vSphere 6になって高速化したという話しでしたが、使い始めた最初速度が速いのですが、どうもDBにいろいろな情報が溜まってくると、重くなるように感じます。
昨年のVMworld 2015において、「vSphere Web Client」のHTML5化が発表されましたが、まずEmbeded Host Clientがリリースされ、次はいよいよだと思っていましたが、ついにVMware Flings」に登場したのが「vSphere HTML5 Web Client」です。
まだ、FLINGSで出たてと言うこともありこれからの製品ですが、早速使ってみました。
FLINGSにしては珍しい「OVA」形式での提供です。つまりバーチャルアプライアンス版になります。
VAを展開をし、vCenter Serverと接続する必要があるのですが、接続前に1つだけ作業が必要です。
vCenter Server Applianceを利用の場合、
まず、rootでログインします。
↓Shellを有効化します。
#shell.set --enable True
↓シェルに入ります
#shell
↓デフォルトシェルをBASHに変更します。
#/usr/bin/chsh -s "/bin/bash" root
これを行った上で、展開したVAにログインします。↓Shellを有効化します。
#shell.set --enable True
↓シェルに入ります
#shell
↓デフォルトシェルをBASHに変更します。
#/usr/bin/chsh -s "/bin/bash" root
ユーザー名、パスワードは以下の通りでデフォルト設定されています。
USER:root
PASSWORD:demova
PASSWORD:demova
ログイン後、vCenterと接続する作業を行います。
/etc/init.d/vsphere-client configure --start yes --user root --vc <IP_Address_Of_vCenter>
作業は、これで完了です。
ちなみに、このVAは、:5480ポートの管理画面も持っています。
(なつかしいvCSA5.5時代の画面ですね)
この画面からVA再起動やIPアドレスの変更などが可能です。
さて、肝心の画面ですが、まずログイン画面に関してはvCenter Serverに接続されるPSCに依存していますので、PSCのログイン画面、つまりvSphere Web Clientにログインするときと同じ画面が表示されます。(URLもPSCのアドレスになります)
ログイン後、展開したVAにリダイレクトされます。
画面は、vSphere Host Clientと違い、グレー調のシンプルな画面です。
仮想マシンの電源ONやOFF、コンソールの表示が可能です。
コンソールは、vSphere Web Clientと同じようにブラウザーで別タブで表示される形ですが、今まで出ていたスクロールバーが出なくなりその分、快適に動作します。
vDSの情報やOVAの展開など、まだできないことはありますが、仮想マシンの編集やvMotion、仮想マシンのコピーやテンプレートの作成は可能です。
仮想マシンの編集画面
一部は、vCenterからのAPIをコールしているのか、日本語で表示されています。
まだまだできることは少ないというのが、印象ですがUIに対するパフォーマンスは、現行のvSphere Web Clientに比べるとかなりよい感じです。
今後のバージョンアップに期待しましょう。
ダウンロードはこちらかできます。
VMware Flings : vSphere HTML5 Web Client
https://labs.vmware.com/flings/vsphere-html5-web-client
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