2015年5月22日金曜日

ラージページにおけるTPSの動作について

先日のvSphere6のアップデート情報の中で、仮想マシンのメモリー情報の重複排除機能(TPS)がデフォルト無効になった話をしました。

そもそもWindows7等々のOSは、メモリー管理にラージページ(2MB)を使用しており、この場合、比較で2MB単位で同一のページを重複排除するとなるとそうそう同じブロックがあることはないわけで、実質重複排除の効果はそこまで無いと言われています。

そのため、現行のESXiの動作としては、

Windows Vista/7等々の新しいアーキテクチャーのOSにおいては、ESXiホストのメモリー容量が枯渇するまでは、デフォルトでTPSは動作しないようになっています。

ちなみに、XP時代と同じようにTPSをESXiホストのメモリー空き容量にかかわらず動作させるには、

VM単位での設定: monitor̲control.disable̲mmu̲largepage = TRUE
ESXi単位での設定 : Mem.AllocGuestLargePage = 0

のパラメーターを設定することで動作可能となります。

ちなみに、ラージページの場合、2MBのメモリー情報を4KBに分割して重複排除を行うため、ホストの不可を考え、デフォルトでは重複排除が不要なときしか動作しよう担っているのだと思われます。

VMware KBより
Transparent Page Sharing (TPS) in hardware MMU systems (1021095) 

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