2015年5月15日金曜日

vSphere6 アップデート情報(7) NFS4.1の対応と注意点

vSphere6になり、ストレージ周りの対応としては、VVOLとVSANという大きな柱の実装や機能アップが注目されましたが、NFS4.1の対応というのも、NetAppユーザーにはうれしい話しではないかと思います。

しかし、NFS4.1を利用するには注意点が必要です。

VMwareドキュメント 「NFS プロトコルと ESXi」を参照するとこのような表が出てきます。





SDRSやSRM、VVOLなどサブセットのシステムや新しめの機能に対応していないということです。その他にも、

NFS 4.1 では、ハードウェア アクセラレーションはサポートされていません。この制限のため、NFS 4.1 データストアでシック仮想ディスクを作成することはできません。 


という記載があります。

結構、機能制約が多い(=限定的サポート)と言った感じがまだあります。

また、KBを見ると


という、なんともうれしくない情報があります。

こちらは、要約すると、NFS4.1を利用していてそのホストがAll Path Down(APD)が生じた場合、ファイルロックが解除されるため、APD状態から復活してもファイルロックが無くなっているため、仮想マシンを起動し続けることができず、パワーダウンするという内容です。
ちなみに、解決法はなしです。

そもそもAPDにならないようにチーミング等の冗長化を行って頂くことが前提だとは思いますが、APDにより障害発生時に、NFS4.1を利用している場合、ファイルロックが無くなり、他のESXiから見るとただのパワーダウン状態にしか見えないため、HA によるフェールオーバーが本当に可能なのかが、ちょっと不明なところですね。

いずれにしても、NFS4.1を利用する場合は、事前検証と利用できる機能の確認が必要です。

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