そのほとんどは、vCenter をまたいだなんらかの操作(vMotionやメディアサーバーなど)ができるようになったためです。vCenter Serverのリンクモードのアーキテクチャーが大きく変えたことで実現できた話ですが、その話は以前に書いた通りです。今回はvCenter Serverで利用できるデーターベースサーバーについて変更点を見てみたいと思います。
ちょっと昔の話ですが、vCenter Server 4.xや5.0時代は、そもそもvCenter Serverを構成するには、別途SQL Serverを用意しておかないといけないという暗黙の了解がありました。(OracleでもOKですが)
vCenter Serverのインストールが大変面倒ということもあり、vSphere5.1時代になって、アプライアンス版が登場しましたが、こいつも外部DB(Oracle Only)を接続しないと、Windows版vCenter Serverの標準DBである、SQL Server Expressと同等の「いわゆる最小の構成(ホスト5台、仮想マシン50台)が適用されていました。5.5になって、アプライアンス版は少し対象台数が増えましたが、6.0になってさらに管理可能台数が増えました。
まずは、おさらいもかねて...
アプライアンス版
vCenter Serverの バージョン | 最大管理可能 ホスト | 最大管理可能 仮想マシン | DB |
5.1 | 5 | 20 | DB2 |
5.5 | 100 | 3,000 | Postgres |
6 | 1,000 | 10,000 | Postgres |
と実用に十分なスペックになっています。 まあ、アプライアンス版は5.5からある程度使いものになっていたのですがさらに、 Windows版を見てみましょう。
Windows版
vCenter Serverの バージョン | 最大管理可能 ホスト | 最大管理可能 仮想マシン | DB |
5.1 | 5 | 20 | SQL Server Express |
5.5 | 5 | 20 | SQL Server Express |
6 | 20 | 200 | Postgres |
そうなんです。Windows版もバンドルされるDBが、vPostgresに変わったことにより、最大数がホスト20台、仮想マシン200台に格上げされています。この規模であれば、中堅規模まではバンドル版DBでいけそうですね。 これで、Windows版のvCenter Serverを入れるのも楽になります。 ただし、6.0からは、アプライアンス版とWindows版の機能差異がなくなりましたので、あえてWindowsを選択するということ自体がなくなるかもしれません。
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