さて、ちょっと余談ですがOracleのライセンスについても最近アップデートがありましたので併せてお知らせをしておきたいと思います。
いままでの、OracleDatabase製品のライセンスは、
Enterprise Edition(EE)
最上級ライセンス。価格は高いが高機能で、ライセンス上の上限はない。
Standard Edition(SE)
物理CPUが合計で4CPU以内の環境でクラスターの構成が可能。
SE-RACの構築はこのライセンスが必要
最小ユーザーは5NUP
Standard Edition One(SEOne)
物理CPUが、2CPU以内での環境での利用が可能。
(1サーバーで2CPU搭載している場合は、クラスターの構成が不可能)
SE-RACは構成できないが、Oracle Fail Safeを使った、クラスターは構成可能
最小構成は5NUP
となっておりました。最上級ライセンス。価格は高いが高機能で、ライセンス上の上限はない。
Standard Edition(SE)
物理CPUが合計で4CPU以内の環境でクラスターの構成が可能。
SE-RACの構築はこのライセンスが必要
最小ユーザーは5NUP
Standard Edition One(SEOne)
物理CPUが、2CPU以内での環境での利用が可能。
(1サーバーで2CPU搭載している場合は、クラスターの構成が不可能)
SE-RACは構成できないが、Oracle Fail Safeを使った、クラスターは構成可能
最小構成は5NUP
しかし、最近Oracleからの発表が有り、Standard Edition OneとStandard Editionの販売終了予定がアナウンスされました。※まだ、販売終了の具体的な日付はアナウンスされていませんが、終息の予定は発表されています。
で、新しく発表されたのが、Oracle SE2なるライセンスです。
SE2は、日本では、2015年10月1日からの販売開始になると日本オラクルより発表されました。
こちらは、
- 最小10NUPからの手配
- 1クラスターにおける構成は、最大2CPUまで
- SE-RACの構築が可能(ただし、RAC構築時は、1CPU×2台のサーバー構成)
- 同時使用できるCPUコア(スレッド)は、8スレッド/ノード
(つまり、1サーバーで8コア以上のCPUを搭載しても実際意味が無い)
わかりやすく言うと、SEOneの既存の制限ににRAC機能が搭載された程度で、価格がSEと同じになったと言うことになります。
(Oracle SE2の参考価格)
- 1 Processor License : $17,500
- 1 Named User Plus License : $ 350
個人的に言えば、 これはライセンス体系の改悪ですね。
また、これは、OracleDatabaseの「12.1.0.2」から適用されるとのことです。
ということは、今まで、Oracle11gや、12cのSEやSEOneのライセンスと保守契約ユーザーはどうなるのでしょうか?
答えは、Oracle SE2へのライセンスアップグレードが必要となります。
つまり、従来のSEやSEOneのライセンスと保守を保有しているユーザーであっても、Oracle 12.1.0.2は、そのままでは利用ができないと言うことになります。
12.1.0.1までは、今までのSEやSEOneで提供されていて、0.0.0.1バージョンが上がったら(事実上バグ修正レベル)で、ライセンスアップグレードが必要というのもちょっとユーザーにとってはハードルの高い話しな気がします。
12.1.0.2のパッチが、EEでしか出ず、SE/SEOneでリリースされなかったのがどうも怪しいという噂が流れていましたが、まさかこのような形のライセンス体系になるとはびっくりです。
12cの最大のメリットは、マルチテナント機能ですが、マルチテナント機能はEEでしか利用できませんので、 SEやSEOneでは、12cの最大の魅力の恩恵を受けることができなかったというのは事実ではあります。
ただ、
2016/11/26更新
Oracle SE/SE2の販売終了日が発表されました。
詳細は、Oracle SE/SE Oneの販売終了日がアナウンスされました をご参照ください。
(参考)
ORACLE SOFTWARE INVESTMENT GUIDE
http://www.oracle.com/us/corporate/pricing/sig-070616.pdf
P.12 抜粋
Standard Edition2 Oracle Database Standard Edition 2 may only be licensed on servers that have a maximum capacity of 2 sockets. When used with Oracle Real Application Clusters, Oracle Database Standard Edition 2 may only be licensed on a maximum of 2 one-socket servers. In addition, notwithstanding any provision in Your Oracle license agreement to the contrary, each Oracle Database Standard Edition 2 database may use a maximum of 16 CPU threads at any time. When used with Oracle Real Application Clusters, each Oracle Database Standard Edition 2 database may use a maximum of 8 CPU threads per instance at any time.
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