2015年10月3日土曜日

Hybrid Cloud Manager がついにダウンロード可能に!

VMWorld 2015の目玉でといってもよかった、vCloud Airのアップデートの数々。
その中で出てきた「Hybrid Cloud Manager」のリリース。

9月より提供開始と言われていましたが、vCloud Airの契約があってもMyVMwareの一覧には出てこず、入手方法が不明と言われていましたが、ついにダウンロード先が公開されました。

ダウンロードリンク先は、こちらとなります。
https://vcloud.vmware.com/jp/service-offering/hybrid-cloud-manager


こちらからダウンロードが可能なのですが、あらかじめMyVMwareにログインしておかないと、ログイン画面に飛ばされた後普通のMyVMwareトップページに進んでしまいますので、注意してください。


リリースノートもしっかりありますので、こちらで事前確認が必要ですね。


◆My VMware Hybrid Cloud Manager ページ(要My VMware ログイン済みであること)
https://my.vmware.com/en/group/vmware/details?downloadGroup=HCM100&productId=343




早速リリースノートの重要事項を見てみましょう。

まずは、既知の問題点です。

・Hybrid Cloud Service virtual appliances (Cloud Gateway, L2 Concentrator, WAN optimization) should not be removed while services are running.

Hybrid Cloud Managerから展開される各バーチャルアプライアンスを手動でインベントリから消すとおかしくなりますという話しですね。これはまあ、わからなくは無い話しです。

・The Hybrid Cloud Manager web server component might fail to initialize on appliance bootup.

Httpdサービスが、アプライアンス起動時うまく起動できないことがあるようですね。
ワークアラウンドは、

/usr/local/bin/sudo /etc/rc.d/init.d/ApacheHttpd stop

/usr/local/bin/sudo /etc/rc.d/init.d/ApacheHttpd start
で、Apacheの再起動です。
なんと、古典的ではありますが...。



あとは、考慮点ですね。

Scheduled Switchover task appears to be stuck at 80% and switchover is not initiated at the expected time.

When a client browser is running in a time zone which is behind UTC, a switchover scheduled for the current day of the week might be delayed one week.

UTCよりも時間が先のエリアを選択されていた場合、タスクが80%で停止し、週間以上タスクが遅れて実行されるようです。
これは、日本では結構イタい仕様ですね。あらかじめ、UTCで設定しておき、スケジュールは9時間遅れで指定するのがベストプラクティスでしょう。



MAC address is always retained for a VM migrated from vCloud Air to vSphere.

これは、お約束です。MACアドレスはマイグレーション時には引き継がれますという話しです。



The VM power state is incorrectly listed in the reverse migration wizard.

逆方向マイグレーションとありますので、vCloud Airからオンプレにマイグレーションする際に、仮想マシンのパワー状態が誤って表示されるようです。これはバグのような気がしますね。 ソリューションは、あらかじめ仮想マシンのパワー状態を確認しましょうとのことで、こちらも古典的な対応となります。


The migration wizard occasionally displays negative values for the Available vDC resources (CPU / RAM).

これもバグの要素が高いですが、リソースでマイナスの値が表示されるのは無視してくださいというソリューションです。


On VMs with multiple vNICs, only the first vNIC attaches to the designated network. The remaining vNICs arbitrarily connect to other networks.

マルチNICな仮想マシンを移行するときは、延伸されたネットワーク以外のネットワークを移行時に選択することができません。そのため、移行後にvCloud Air上で割り当てたいネットワークを手動で設定する必要があります。


Migration of VM fails when VM name contains special characters.

これもお約束ですね。仮想マシン名に「~`!@#$%^&*()+={[}]|\:;"'<,>.?/」な文字が入っている場合、移行に失敗するとのことです。


機能が限定されていることも有り、現行ではそこまで運用上考慮する点はなさそうですね。
vCloud Airをお使いのユーザーさん、またこれからvCloud Airを使うことを検討されている方は、是非、Hybrid Cloud Managerも導入してみましょう。







0 件のコメント:

コメントを投稿